![送迎車運転の基本(介護事業者損害保険見直しサービス)](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=427x10000:format=jpg/path/scc2dbd60a25a6eed/image/i62bc7f928c385d70/version/1591260370/%E9%80%81%E8%BF%8E%E8%BB%8A%E9%81%8B%E8%BB%A2%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC-%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%80%85%E6%90%8D%E5%AE%B3%E4%BF%9D%E9%99%BA%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9.jpg)
影響の大きかった2019年の台風
2019年は、台風の被害がとても大きな年でした。特に台風15号の直撃を受けた房総半島では、千葉市で最大瞬間風速57.5m/s(歴代1位)を記録するなど、暴風による大きな被害が発生しました。交通、停電被害だけでなく、住宅の当会も大きく、介護施設でも想定外のことが多々ありました。
その直後にあった台風19号は、さらに大型で勢力が強く、被害は関東から東北までの東日本全域に広がり、東日本大震災以来の広域災害となりました。残念ながら介護施設でも、床上浸水や倒壊が数多くあり、大きな爪痕を残しました。
大雨時に注意すべきこと
本来であれば、台風などの大雨が予想されるとき(特に、大雨注意報や警報が出されたときなど)は、お年寄りの送迎をさけるべきですが、独居の利用者を自宅に放置できないなど、やむを得ない事情で運転することもあるでしょう。また、夕立など、走行中にいきなり大雨に襲われる場合もあります。
その際には、以下の点を注意しましょう。
- ワイパーを最速にして司会を確保する
- 前が見えない場合には、安全な場所にストップして様子をうかがう(無理して走らない)
- 高架下やアンダーパスの通行はさける
- 冠水場所を見たら引き返す
- 河川の近くは通行しない(高台を走行する)
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車が水没しかけたら
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2019年の台風の際は、水没した車両が各地で見られました。急な増水などにより回避が間に合わず、冠水場所に進入してしまった場合は、エンジンに水が入って車が動かなくなることがあります。一刻も早く車から脱出し、安全な場所に避難する必要があります。
しかし、車の内側と外側とでは、水圧に差があります。テレビや映画で見たことがあると思いますが、ドアが容易に開かなくなることがあります。しかも、エンジンが停止しているため、電動の窓ガラスも開かなくなります。非常に危険な状態です。
こうした事態に陥ったときは、次の措置をとりましょう。
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まず、こうした場合に役立つのが「脱出ハンマー」です。窓ガラスを素手や足で蹴って割るのは、特に冠水時には難しいですが、このツールがあれば非力でも割ることができます。
送迎車1台に1つは、入れておきたいものです。通販サイトでも1000円前後で買い求めることができます。
やっかいなのが、脱出用ハンマーを携行していない場合です。車内への浸水が進むと、内と外の水圧差が小さくなってきます。そうなると、ドアが開くようになります。落ち着いてドアが開くタイミングをとらえて脱出しましょう。
しかし、いずれの場合にもそうですが、送迎中で利用者が同乗している場合、自分が助かることはできても、お年寄りを救い出すことができないかもしれません。くれぐれもそうした事態にならないように注意しましょう。
また、冠水した車はエンジンをかけると車両火災が発生するおそれがありますから、水が引いても無理に車を動かそうとはせず、専門業者に安全に処理してもらうようにしましょう。
強風も危険!
巨大な台風が上陸したときなど、強風時の送迎も危険です。ハンドルをとられて車が流されることもあります。また、送迎車などのワンボック スカーは、車体が高い車ため、風の影響を受けやすく横転することもあります。
そのためにも、暴風警報や強風注意報が出されたときは、できるだけ 運転を控えるようにしましょう。しかし、 やむを得ない事情で送迎をしなくてはならない場合には、特に次の点に留意 しましょう。
- 街路樹の揺れ方などで「風の強さ」を確認。風が強い場合にはスピードを落とす。
- 万一、強風に車が流されたときに、決してあわてずにしっかりハ ンドルを握ってを立て直しましょう。
- 紙屑などの飛来物が一瞬ドライバーの視界を遮ることがある。そのようなときもあわてずに、前方の状況をし っかりと見て走行する
- 橋の上やトンネルの出入口、海岸沿いや切り通しなどは、 強風や突風に襲われやすいので、このような場所を走行するときは、特に注意して慎重に走行する。
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